柏餅の葉っぱは、「食べる派」と「食べない派」に、
ハッキリ分かれるようです。
でも、食べない派の人から見ると、
「食べても大丈夫だろうか」と心配になりますよね。
世の中には、「柏餅の葉っぱは体に良くない」という噂も出回っているので、
余計に心配です。
そこで、柏餅の葉っぱを食べて良いのか、悪いのかについてお話していきます。
又、柏餅の葉っぱが持つ意味などについても触れていきます。
柏餅の葉っぱを食べる? 食べない?
結論から言ってしまうと、柏餅の葉っぱは、
食べても問題はないようです。
柏の葉っぱには、体に有害な毒性はないと言われています。
なので、柏餅と一緒に食べても、
体を壊したりする心配はありません。
ただ、柏餅の葉っぱを見てみると、
しっかりした茎がありますよね。
この茎はかなり固いため、消化しづらいと言えます。
なので、柏餅を食べた時、固い茎に、
おいしい食感を邪魔されてしまいます。
又、柏餅の葉っぱは、葉っぱそのもの自体も、
割と固い部類に入ります。
例えば、桜餅の葉っぱなら、柔らかいので、
いっしょに食べても違和感はありませんよね。
でも、柏餅の葉っぱは固いので、
いっしょに食べると違和感が残ります。
これでは、せっかくおいしい柏餅を食べても、
ゆっくり味わえないかもしれません。
このことから考えると、
やはり、柏餅の葉っぱは食べない方が良いでしょう。
食べても問題はありませんが、
柏餅をおいしくいただきたい人は、葉っぱを外した方がいいですね。
又、消化が悪いので、
胃やお腹の調子が悪い人は食べないようにしましょう。
そもそも柏餅の葉っぱとは。裏表とかあるの?
では、柏餅には、なぜわざわざ葉っぱを付けるのでしょうか。
柏餅の葉っぱには、3つの意味があり、
1つ目は「縁起が良いから」というものです。
柏の木は、昔から「子孫繁栄の木」として大切にされてきました。
又、柏の木は、「神様が宿る神聖な木」であるとも言われています。
柏餅を食べる端午の節句は、男の子の健やかな成長を祝う日ですよね。
このような祝いの日にふさわしいと考えられ、
柏の葉で餅をくるむようになったと言われています。
2つ目は、「衛生管理と殺菌のため」です。
柏餅を手づかみで食べてしまうと、
餅に手の雑菌が付いてしまうので、不衛生ですよね。
そこで、柏の葉っぱで餅をくるむことで、
餅に雑菌が付くのを防いだことが始まりだと言われています。
又、柏の葉っぱには殺菌効果があり、
餅を傷まないようにする効果もあるそうですよ!
柏餅は、葉っぱが付いているからこそ、
安全に食べることができるのですね。
3つ目は、「香りを楽しみながら味わうため」です。
柏の葉っぱには、独特の良い香りがありますよね。
そのような葉っぱで餅をくるんで食べると、
香りを楽しみながら食べることができます。
なので、柏餅の葉っぱは、「食べるもの」ではなく、
「香りづけのもの」だと言えます。
ちなみに、柏餅の葉っぱは、
葉脈がクッキリしている方が表です。
この表の面が外側に向いている柏餅は、小豆餡の柏餅です。
逆に、裏の面が外側に向いている柏餅は、味噌餡の柏餅です。
これは、昔から、
和菓子屋さんのコミュニティ内では暗黙のルールだったようですよ!
これを知っておくと、
食べる柏餅の餡の味を選ぶ時にわかりやすいですね。
まとめ
柏餅の葉っぱは、食べても問題はありませんが、
できれば食べない方が良いでしょう。
茎や葉っぱそのものが固くて消化が悪く、
味もついていないからです。
でも、柏餅に葉っぱが付いているのには、
きちんとした意味がいくつもあります。
お祝いの意味や、衛生管理・殺菌の意味や、
香りづけの意味があったりします。
又、柏餅の葉っぱには裏表があり、
葉脈がハッキリ出ている側が表です。
そして、表の面が外側に向いているものが小豆餡、
裏の面が外側に向いているものが味噌餡です。
これは、日本の大半の和菓子屋さんで守られてきた、
昔からの共通ルールだそうです。