四季がはっきりとしている日本では、和菓子も、その季節ごとで楽しめるものが変化してとても楽しみですよね。
和菓子好きの私は、もっぱら「花より団子!」季節の変化を食べられる和菓子で感じています(笑)
(今日も、桜餅にヨモギ餅、三色団子を欲張って食べてしまいました(汗))
そんな私でも、あまり馴染みのない和菓子もあります。
それが・・・「水無月」です。
このお菓子は、関西方面、とくに京都ではとても馴染みのあるいわばソールフード的な存在です。
水無月とは、ご存知旧暦の6月のことです。
つまり、今なら梅雨が明けて夏本番、という時期ですね。
水が無いと書くのは、真夏のカンカン照りの時期だからです。
(現在の水無月(6月)は、梅雨で雨はジャージャー降っていますもんね)
そんな時期には、夏バテ防止のために冷たい氷を頂きたいところですが・・・・
昔は、氷を作るには、大変な手間が必要で、珍重された高級品でした。
そこで、庶民の間では、少しでも涼を感じようと、氷に似せたお菓子を作って年の真ん中のこの時期に、1年の残り半分を無病息災に過ごせるようにとお祓い(「夏越しの祓え」といいます)の意味を込めて食べたのです。
特に、京都を中心として、いまでも「6月30日」に水無月を食べる習慣が残っています。
見た目は、氷に似せた「ういろう」の上に、小豆を乗せた二層構造。
シンプルですが、白と黒のコントラストには、涼しさを感じます。
関西方面では、広く手に入りますが、その他の地方では、珍しいかもしれません。
といって、何も買わなくても、自宅で手軽に作ることもできますので、ここでレシピをご紹介したいと思います。
(知らないと損する、ちょっとしたコツも伝授!)
また、参考までに、東京で手に入るお店もお知らせしたいと思います。
暑い夏が来る前に「水無月」を食べて、残り半年を元気に乗り切りましょう!!
和菓子の水無月のレシピ決定版はこちら
では自宅でも簡単にできる水無月レシピ決定版をお知らせしましょう。
用意するもの
(4人前)
上新粉 60ℊ
砂糖 60g
水 130㎖
甘納豆 60g だけです。
四角い耐熱容器やレンジにかけられるタッパー。ボール1個。ざる1個。
1.上新粉と砂糖をボールの中で良く混ぜます。
ここに、水を少しずつ入れながら、泡だて器でダマにならないように良く混ぜます。
これが、水無月を作るときの知らないと損するコツです!
2.1をざるでコシながら、耐熱容器に入れます。
3.2の中から、大さじ3杯分を別に取り分けておきます。
4.2にラップをして、500wの電子レンジで4分加熱します。
5.3で取っておいた生地を表面に流して伸ばし、その上にぬるま湯をかけて砂糖を落とした甘納豆を
並べて軽く押さえます。
6.さらに1分レンジで加熱します。
7.粗熱が取れたら、冷蔵庫で冷やします。
8.三角形に切り分けて食べます。
※水無月は、砕いて食べた昔の氷に似せるため三角形に切って食べるのが風習になっています。
絶対こうしないといけないルールはありません(邪気が祓えないとか・・・(笑))。
和菓子の水無月って東京で買えるの?
さて、この様に自宅でも手軽に作れる「水無月」ですが、やはり、一流のプロの味も味わっておきたいところですよね。
そこで、個々なら間違いないというお店を3つご紹介したいと思います。
とらや
言わずとしれた日本を代表する高級和菓子店。とくに、羊羹があまりにも有名ですが、「水無月」も販売しています。
東京都内には約30店舗ほどあります。
赤坂の本店は、現在建て替え中のため休業中です。
具体的には、こちらでチェックしてください↓
https://www.toraya-group.co.jp/toraya/shops/
仙太郎
仙太郎でも水無月を購入することができます。
店舗は以下になります。
伊勢丹新宿本店
東武池袋店
三越銀座店
東急東横のれん街店
http://www.sentaro.co.jp/shop.html
文銭堂本舗
こちらの水無月には、「本わらび粉」が使われているのが特長です。
新橋本店(東京都港区新橋3-6-14)と
三田店(東京都港区三田2-13-9)があります。
http://www.bunsendo-hompo.com/
まとめ
水無月は、冒頭にも書きましたように「夏の祓え」の縁起物として食されてきたわけですが、なかでも、「小豆」を使う理由は・・・昔から赤色は、魔除けの効力があると信じられてきました。
そこで、昔から比較的手に入りやすい小豆の赤色は注目を浴びて、縁起物となったのです。
「おはぎ」や「ぼた餅」をお彼岸のお供えに使ったり、新年の鏡開きで、おしる粉やぜんざいを頂くのも同じ理由からなのです。
還暦には、赤いちゃんちゃんこを着たりしますよね。
甘くて美味しいお菓子を食べて、魔除けになるなんて・・・し・あ・わ・せ・ですよね(笑)