最近、グラニュー糖を砂糖の代用として使っている人が増えているようです。
では、グラニュー糖と砂糖は、ほとんど同じものだと考えても良いのでしょうか。
実はこの2つには明確な違いがあるので、代用する前に知っておきたいことが色々あります。
ここでは、グラニュー糖と砂糖の違いについて、詳しくお話していきます。
Contents
グラニュー糖と砂糖の違い。値段や原料、カロリーの違いについて
ではまず、グラニュー糖と砂糖は、具体的にどのような違いがあるのかを見ていきます。
グラニュー糖は、砂糖よりも若干値段が高いという点が気になります。
「高い」と言っても、砂糖よりも極端に高いというわけではありませんが。
1kgにつき、およそ20~30円程度高いだけですが、毎日使うとなると考えてしまいますよね。
でも、「このくらいの値段の違いなら気にしない」という人もいるようですよ。
原料の違いについて
次に、グラニュー糖と砂糖の原料について見ていきましょう。
グラニュー糖も砂糖も、原料はサトウキビやテンサイなので、同じものからできています。
では、どこが違うのかと言うと、精製過程が違うのです。
グラニュー糖も砂糖も、加熱精製して、ショ糖を抽出するまでは、同じプロセスをたどります。
ところがこの2つは、精製の最終過程で大きく違いが出てきます。
グラニュー糖は、ショ糖をが抽出されたら、純度の高い糖のまま完成となります。
一方、砂糖は、ショ糖を抽出後、転化糖という糖分が加えられるので、少し純度が低くなります。
カロリーの違いについて
次に、グラニュー糖と砂糖のカロリーの違いについて見ていきましょう。
グラニュー糖と砂糖のカロリーは、ほとんど同じです。
しいて言えば、グラニュー糖の方が2~3kcal高いというくらいです。
でも、このくらいの違いなら、気になるほどのカロリー値でもなさそうですね。
ただ、この2つは、カロリーの違いはほとんどないものの、味が大きく違います。
グラニュー糖は、サラッとしていて、淡白な甘さであることが特徴です。
砂糖は、コクがあって、こってりした濃い甘さであることが特徴です。
なので、用途や好みに合わせて使い分けすると良いですね。
グラニュー糖を砂糖の代用として使う前に知らないと損なこと
さて、最近は「純度が高くて、砂糖よりも良い」ということで、グラニュー糖が注目されています。
中には、グラニュー糖を砂糖の代用として使っているという人も多いようです。
でも、グラニュー糖を砂糖の代用として使う場合、知っておきたいことがあります。
まず、「純度が高いからと言って、用途を考えずに使わない方が良い」ということです。
グラニュー糖は、砂糖に比べて吸湿性が低いので、サラサラしていて焦げにくいのが特徴です。
なので、焦がしたくない料理には向いていますが、料理に照りが出にくいというデメリットもあります。
そのため、ケーキなどの焼き菓子には向いていますが、ツヤを出す料理には向きません。
味の違いについて
又、グラニュー糖と砂糖の味の違いについても、知っておきたいところです。
先ほどもお話したように、グラニュー糖はさっぱりしていて、砂糖はこってりしています。
なので、グラニュー糖を砂糖の代用として使った場合、甘みが足りない場合があります。
この場合は、みりんなど、甘みのある調味料を足してみてください。
このひと手間を加えないと、料理によっては、味気なく仕上がることもあります。
グラニュー糖を砂糖の代用として使う場合は、これらのような違いを知っておいてください。
代用しても全く問題はありませんが、料理の仕上がりが変わってきてしまいます。
まとめ
グラニュー糖と砂糖は、原料は同じですが、精製の最終過程が違います。
グラニュー糖の方が純度が高く、サラッとしていて淡白な甘さです。
砂糖は、他の糖分が少し混じっており、こってりした濃厚な甘さです。
カロリーや値段に若干違いはあるものの、それほどの大差はありません。
グラニュー糖を砂糖の代用として使う場合は、用途に応じた工夫が必要です。
焦げにくいので、焼き菓子には向きますが、照りを出す料理には不向きです。
又、砂糖よりもあっさりしているので、甘みを少し足す必要もあります。