ゴールデンウィークは、家族とどこかの祭にでも行って楽しみたい!
そんな声にお応えして、今回ご紹介したいのが「九谷茶碗祭り」です。
「祭り」といっても、「ワッショイ!」と神輿を担ぐようなお祭りではなく、100年以上の歴史と伝統のある日本を代表するやきもの「九谷焼」とドラマチックな出逢いが期待できる見本市的なお祭りです。
約50もの特設店が出店されて一流作家の作品から掘り出し物の名品そして日常使いの食器に到るまで、他には類のない数々の九谷焼(アウトレット品や割引販売も)と出逢えるとあって、毎年県の内外から30万人を超える人たちが押し寄せます。
九谷焼の根強い人気のほどがうかがい知れますね。
九谷焼の歴史は意外に浅く、加賀藩の勅命で1655年に開窯されて、以来400年弱。
しかも、理由は定かではありませんが、約100年後、いったんその歴史に終止符が打たれ、忽然と消えてしまいました。
そして、1824年中興の祖といわれる九谷庄三の手によって、九谷焼は息を吹き返します。
さらに、1873年のウィーン万博を機に、九谷焼は大量に海外へと流れ、「ジャパンクタニ」として、世界中にその名を知られるまでになりました。
その九谷庄三、そして、もう一人の中興の祖、斉藤道開の慰霊祭的な意味合いを持ちながら続けられているのが「九谷茶碗祭り」なのです。
九谷茶碗祭りの2018年最新情報。開催場所やスケジュール、中止の条件など
2018年の110回九谷茶碗祭りは、5月3(木)、4(金)、5(土)日の3日間です。
ちなみに、2日(水)には前夜祭があります。
場所は、石川県能美市の九谷焼の総本山とも言える「九谷陶芸村 特設会場」です。
時間は、朝8時30分~夜7時30分まで。最終日は夜6時で終了します。
特に、中止の条件は大々的に公表されていませんが、2年前の2016年、第108回の祭りが、強風のため途中で中止となるハプニングがありました。
九谷陶芸村自体は、常に営業していますが、祭りは、特設会場がメイン。テントで出店しているお店が沢山あるので、台風並みに風が吹いたり、大雨が降ったりすれば、打つ手なし!中止するよりほかありません。
テントが倒れたりしたら、大事故につながりますし、何しろ、どこもかしこも「やきものだらけ」ですから、大変な被害をこうむることになります。
五月晴れの季節ですから、こんなことは滅多にないとは思いますけどね。
祭りの情報は、公式のフェイスブックで随時配信されますので、もし、中止となるような状況であれば、事前に確認可能です。
気を付けてチェックしておいてくださいね。
ちなみに、九谷焼資料館では、第41回伝統九谷焼工芸展作品展示を無料で楽しむことが出来ますので、時間に余裕のある方は一緒にどうぞ。
九谷茶碗祭りのアクセス情報や駐車情報まとめ
九谷陶芸村は、石川県能美市泉台町南22番地にあります。
アクセスは、公共交通機関の場合・・・
JR能美根上駅から30分間隔で運行する無料シャトルバスで約18分。
JR金沢駅から40分間隔で運行する無料シャトルバスで約60分。
JR小松駅からバスで焼く15分。
小松空港からは車で約20分です。
車を使う場合は、
北陸自動車道小松ⅠⅭ~約20分。
北陸自動車道美川ⅠⅭ~約25分です。
九谷陶芸村隣接の九谷焼研修所内にも駐車場はありますが、基本的にここは高齢者などに向けた特別なスペースになります。
最初から期待せず、臨時駐車場の「粟生工業団地」に向かいましょう。
(石川県能美市粟生西町61-4)路上駐車は絶対NGです!
ここから、会場までは約4kmありますが、専用バスが「10分事に」行き来していますのでこれを利用します。
バスの料金は、200円ですが、これが、会場で2000円以上の買い物をした場合は、割引券になりますので、その場合は、実質無料となります。
こまやかな心遣いが嬉しいですね。
さて、最後になりましたが、一番狙い目の時間は、初日つまり5月3日の朝一番です。
欲しい作家さんの作品や狙っている器があるなら、初日の朝7時台には現地入りしましょう。
そして、人ごみの中をあちこちと歩くことになるので、軽装とスニーカーで行くことをおススメします。
リュックサックなどを担いで両手があくようにした方がいいと思いますよ。
まとめ
せっかく、行くのであれば、あらかじめ九谷焼のことを勉強して行くと、有意義な時間が過ごせます。
特に、家族で行く場合は、行きの車中などで、お子さんに豆知識として教えておいてあげると良いのではないでしょうか。