今、おひとりさまで老後を迎える女性が増えています。
その時、1番気がかりなのが、老後の資金や住まいについてです。
女性が1人で老後を生きていくためには、
いくらぐらいの資金が必要なのでしょうか。
又、老後の住まいは、賃貸でも大丈夫なのでしょうか。
ここでは、老後に欠かせない、
資金や住まいのことについてお話していきます。
おひとりさまの老後資金はいくらぐらい必要?
まず、おひとりさまの老後資金は、
いくらぐらい必要なのかを考えてみましょう。
老後を迎えた女性が生活していくためには、
月に約15万円必要だと言われています。
そして、生活費の他に欠かせないのが、医療費です。
人は年齢が上がるにつれて、病気やケガのリスクが上がります。
このことを考えると、「月に15万円+α」が必要だと言えるでしょう。
これを踏まえて、平均寿命の80代半ばまで生きた場合を計算してみます。
60歳で定年を迎えたとすると、
それ以降の人生においては、4000万円は必要です!
場合によっては、それ以上お金がかかることもあります。
自分の老後が気になり始めるのは、
40~50代くらいからでしょうか。
この世代の人たちが年金をもらえるのは、
今の年金制度で考えると、65歳からです。
では、60歳で退職した場合、
どのような資金計画を立てたら良いか考えてみましょう。
正規雇用で働いていた人は、月に14万円程度受け取れると言われています。
非正規雇用の場合は、受け取れる金額は、
厚生年金だと月に10万円程度です。
一方、国民年金だと、月に6万5千円程度だと言われています。
この点から、年金以外に、自分で用意しなければならない資金を計算してみましょう。
正規雇用だった人の場合、最低1200万円分は、
自力で確保しなければなりません。
一方、非正規雇用だった人の場合は、
その倍以上の金額になります。
なので、元気に働けるうちに、
老後のための資産運用をしておく必要がありますね。
ちなみに、年金制度が変わった場合は、
年金を受け取れる年齢や金額も変わります。
なので、年金を当てにし過ぎると、後でつらい思いをすることもあります。
やはり、ある程度は自分で資産を確保しておかなければなりません。
おひとりさまの老後は賃貸でも大丈夫? マンションなど持ち家が必要?
おひとりさまで老後を迎える場合、住まいに関する不安も大きくなります。
賃貸でも良いのか、持ち家を買った方が良いのか、かなり迷いますよね。
結論から言うと、40代までに持ち家がないのであれば、賃貸の方が良いでしょう。
「老後の資産になるから」と、
40代でローンを組んでマンションを買う人もいます。
でも、老後のことを考えると、それはかなり危険なことです。
40代からローンを組んでしまうと、定年退職後もローンの返済が課せられます。
定年退職後は、仕事をして収入を得ることがほとんどできなくなりますよね。
なので、老後の生活をかなり圧迫する可能性があります。
但し、40代までに持ち家を買ったという場合は、
そのままそこに住んだ方が良いでしょう。
わざわざ賃貸に引っ越しして、無駄なお金やエネルギーを使う必要はありません。
さて、「高齢者になると、賃貸を貸し渋られることが多い」という問題もあります。
確かに、おひとりさまの高齢者は、急病や孤独死のリスクがあります。
それを見越して、高齢者に賃貸を貸そうとしない大家さんも多いようです。
しかし最近は、高齢者専用賃貸というものも増えてきました。
月額10~30万円なので、通常の賃貸よりは少し高額です。
更に、場所によっては、数百万円の初期費用も必要になる場合もあります。
しかしその分、各種福祉サービスもついています。
又、バリアフリーになっているので、安全面も考慮されているようです。
もちろん、高額な買い物なので、
契約前にしっかり生活設計をしておく必要はあります。
でも、おひとりさまの老後には、とてもオススメですよ!
まとめ
女性がおひとりさまで老後を迎える場合、
資金と住まいに関する計画が最も大切です。
正規雇用だった人でも、1200万円は前もって自力で用意しなければなりません。
非正規雇用だった人は、それ以上の金額の資産を用意する必要があります。
そのため、現役のうちに、貯蓄などの資産運用をきちんとしておきましょう。
又、40代になっても持ち家がない場合、
新たにローンを組んでマンションを買うのは危険です。
この場合は、賃貸で生活することを考えた方が良いでしょう。
最近は、福祉付きの高齢者専用賃貸もあり、
おひとりさまの老後に配慮が生まれ始めています。