電車に乗っていても、バスに乗っていても
スマホの画面から目が離せない人たちをたくさん見かけます。
混雑した車内ですから、かなり目に近づけてスマホを見ている人が多いようです。
スマートフォンは普通の書籍や新聞などと違って
発光していますから、目に対する負担はより大きなものです。
スマホから目が離せない人は圧倒的に若い人が多いので、
本来なら老眼にならないはずです。
老眼は近くにものに焦点が合わなくなる状態ですが、
スマホ老眼は近くのものには焦点が合うけれど、パッと遠くを見たときに
焦点が合うまでに時間がかかるといった症状として表れます。
近くのスマホを凝視し続けることで、
ピントの調整に関係する眼筋が弱くなってしまうことがあります。
その結果、近くのものを見ていて、すぐに遠くに視点を移しても、
焦点が合うのに時間がかかってしまうのです。
そして遠くのものから近くに視点を移動したときにも
焦点が合うまでに時間がかかってしまい、近くのものが見づらい、
つまり一時的な老眼症状が現れるのです。
スマホ老眼をアプリでチェックしよう
眼筋のピント調整力が弱ってしまった場合、
スマホの使用を控えることが解決策になりそうですが、
逆にスマホのアプリを使って目の運動をさせることで、
目のピント調整力をチェックして、その機能を高めることもできます。
「アイトレ3D」というアプリが大人気です。
有料アプリなのですが、ダウンロードして使っている人は増え続けています。
このアプリは視力検査モードを備えていますから、
眼筋トレーニングの成果も検査できるという優れものです。
眼筋と言っても色々な種類がありますが、
ピントの調整に関係している毛様体筋と呼ばれる目のレンズを支えている筋肉を
リラックスさせて、調整機能を向上させることを目的としています。
アプリの使用方法はいたって簡単です。
ただアプリの画面を見ているだけなのですが、
3D画像を使用しているために、
普段はあまり使わない筋肉を使うように作られています。
筋肉を使うと言っても疲れさせるのではなく、
筋肉を使ってほぐしてあげることで
本来のピント調整力の回復を促すように工夫されています。
スマホ老眼になったらメガネはかけるべき?
スマホの画面が目に悪いと言われる
原因の一つとして、画面から発せられるブルーライトが挙げられます。
スマホ老眼の兆候が現れ始めたら、
まずスマホのブルーライトをカットするメガネを使用して、
目に刺激を与えないようにしましょう。
またスマホの画面に有害なブルーライトをカットするフィルムを貼るのも有効です。
初期段階では、スマホの見つめすぎを控え、
目に適度な運動を与えることで、スマホ老眼は回復させることができます。
通常の老眼の症状がまだ出ていない年代で老眼鏡をかけても逆効果です。
かけるなら有害な光線をカットするためのメガネの使用をお勧めします。
まとめ
スマホなしでは生活ができないほど、
スマホは生活に溶け込んだツールになっています。
しかし、一方でスマホの見つめ過ぎによる視力の低下は、
体調自体の悪化にもつながる深刻な問題なのです。
特にスマホを1日に二時間以上見ている人は要注意です。
スマホアプリなどにより適度な運動を目に与えることも、効果は上がりますが、
根本的な原因はスマホの画面を長時間見続けることにあるのですから、
まずはそこから改善するように努めましょう。