「海中電柱」っていう言葉、ご存知でしたか??
あんまり聞き慣れませんよね。
懐中電灯ならまだしも・・・・と冗談はさておき(笑)
読んで字の通り・・・
海の中に電柱が立っているのです!
しかも、綺麗な一直線で何本も!!
時刻によって全く違う表情を見せるその様子に
観に行った人は、みんな感激します。
この不思議で面白い絶景、海中電柱について
詳しく調べてみました。
海中電柱は熊本にあった!長部田海床路は一生に一度は行くべき
海苔の養殖で日本一有名な有明海の入り口、
島原湾に面して位置する熊本県の宇土半島に、
その海中電柱があります。
「なぜ、こんなところに、電柱が立っているの??」
初めてみた人は、
誰もがそう口にすることでしょう。
数年前に、焼酎のテレビCМで
使われて以来話題を呼び、
ここを訪れる人が一気に増えました。
しかも、一面に広がる島原湾の風景が、
「千と千尋の神隠し」のワンシーンに
そっくりということでも話題になりました。
私もあの電車が海の上を走る場面を見て、
こんな場所があれば、さぞかし見ていて
気持ちいいだろうなぁ・・・
と思った記憶がありますが、
まさか、そっくりの場所が
しかも日本にあるなんて、
驚きました!!
なぜ、海にこんな所に
電柱が立っているのでしょうか??
海底都市でも存在して、
そこに向かって誘導されるような気さえする、
想像力をかきたてる雰囲気があります。
この正体ですが・・・
有明海は干潮と満潮の差が激しく、
大きいところでは4mもあります。
そして、この島原湾は遠浅になっていて、
船を港に着けることが出来ないそうです。
そして、
干潮になるといわゆる干潟の様になり、
海の底が現れるのですが、
ここを海苔業者や採貝業者が
収穫するために「海床路(かいしょうろ)」といわれる
人工の道を昭和54年に造ったというわけです。
今でも業者の軽トラがここを走ります。
残念ながら関係者以外は車での立ち入りはできません。
歩くことはできますよ。
干潮時は、普通の漁村みたいに道路が現れて、
一番見どころの海面から電柱の先が観えるのは、
満潮時刻の2時間前後くらいです。
満潮は一日に2回あり、
そのうち1回は夜中だったりしますから、
あらかじめ満潮時刻を
チェックして出かけると良いですよ。
でも、その夜(中)こそが、
見応えがあるとも言えるのです。
漆黒の闇の中、
電柱にはこうこうと灯りがともされます。
これが、点々と海の上に浮かんで
何とも幻想的な光景となります。
これは、船が誤って座礁しないために
夜中じゅう点灯されているそうです。
一生に一度は、観る価値アリです!!
海中電柱の住所はここ。ナビで行くならチェック!
場所は、熊本県宇土市住吉町長部田。
長部田(ながべた)にあるので、
『長部田海床路』といいます。
車で行きたい人は、この住所でルートをチェックして下さいね。
目安としては、
JR三角線「住吉駅」から約1.7㎞、車で3分くらい。
JR三角線「宇土駅」から9㎞、車で15分くらいです。
ここで、参考までに豆知識を一つ。
実は、『千と千尋の神隠し』の例のシーンに
似てると話題になっている
海中電柱が立っている場所が
もう一か所あるのです!!
それは、東京湾に面する千葉県の江川海岸です。
ここも「日本のウユニ湖」と呼ばれるくらい、
とっても美しい絶景ポイントです。
こちらも長部田と同じように、
一直線に何本もの電柱が立っており、
多くの観光客が訪れる人気スポットです。
こちらは、海苔ではなく、潮干狩りの名所です。
春から夏にかけて、
アサリやハマグリ目当ての大勢の人達で賑わいます。
やはり、干潮と満潮の水位の差が激しく、
時刻によって、電柱が浮かび上がってくるのです。
でも、あまりに多くの人が訪れて
中には電柱によじ登るという
危険行為が見られるようになり、
今では立ち入り禁止になってしまったそうです。
まとめ
人が集まるところには、
必ずゴミ問題が出てきます。
その点は地元の方々のことも配慮して、
「旅の恥はかき捨て」でなく、
末永く観光スポットとして
栄えるためにも
きっちりとマナーとルールを守って
訪れたいものですね。
良い思い出を作ってきて下さいね!