毎年冬になると話題に上る「ノロウィルス」。
ウイルス10個でも感染するその感染力の強さと、
乳幼児やお年寄りなどでは
死に至ることもある危険性で有名です。
一年中感染の危険性はあるようですが、
冬場に流行することが多いようです。
感染してしまい、症状が出たら
専門医にかかるのが一番ですが、
家庭でできる予防策、対応策などはあるのでしょうか?
ここでは、今年の冬に備えて、家庭での
「ノロ対策」についてご紹介します。
ノロウイルス対策マニュアルってなに?効果的な対策方法とは
ノロウイルスは非常に感染力の強いウイルスです。
かかってしまった時は専門医にかかるべきです。
各地方自治体では「ノロウイルス対策(対応)マニュアル」を配布しています。
インターネットで「ノロウイルス対策マニュアル」と検索すると出てきますが、
これは、主に社会福祉施設などのためのものです。
つまり、病院や老人ホームなどですね。
ご家庭での対応に参考にすることは
できますが、非常に専門的です。
この手の対策マニュアルを読むよりも
「ノロウイルス 家庭 対策」
と検索して出てきた公立の施設の作成したものを
参考にするのが良いでしょう。
できるだけ感染しないための家庭での対策方法としては、
1.キッチン、洗面台、トイレ、浴室は常に清潔にする。
2.手洗いを徹底する。
3.一人でも感染したら二次感染を防ぐ手段を考える。
特に3番目についてですが、
感染者の吐いた物やトイレの処理には
専門の知識が必要ですので、最悪の事態では、
家族全員に感染してしまう恐れもあります。
ですので、ご家庭内に小さなお子様や
お年寄りがいらっしゃる場合は、
言葉は悪いですが、親類の家や知人宅などに
隔離することをお勧めします。
結局これ?ノロウイルス対策に手洗いは有効なの?
ノロウイルスにかからないようにするために、
またウイルスを家庭内に持ち込まないようにするために、
手洗いは有効な手段ですが手洗いにもTPOがあります。
手洗いにも適切な時と場所と場合
(この場合は方法にしましょう)が必要です。
「時」としては、外から帰った時、
トイレの後、食事の前です。
「場所」はすべての場所。
良く駅の公衆トイレなどで丁寧に手も洗わず
乾かしもしないで出てゆく人をみます。
論外です!
公衆の場こそ、ウイルス感染のリスクが最も高いのです。
「方法」としては、必ず薬用せっけんを使って2度洗いましょう。
また、手洗い後の水分は良く取り除いてください。
水洗いだけではウイルスを除去することはできません。
また、ノロウイルスは「ノンエンベロープウイルス」といって、
ウイルスの外側が特殊で、
普通の消毒用アルコールへの耐性が強いです。
ですので、特にトイレの後は薬用せっけんに加えて、
ノロウイルスも撃退できる
「酸性アルコール消毒剤」で消毒すると良いです。
このように細心の注意を払って手洗いすることは
最も有効ですが、完全ではありません。
手洗いに加えて、マスク着用、うがい、
家庭内の清潔に努めましょう。
外出時はできるだけマスクを着用し、
外から帰ったらうがいをしましょう。
うがいにもウイルスに効く殺菌作用のある
うがい薬を用いると完璧です。
先に書きました通り、洗面台、浴室、トイレなどを清潔に。
特に、人の手が触れるところは
「ノンエンベロープウイルス対応除菌剤」で拭きます。
ドアノブなどは家中すべて拭いたほうが良いでしょう。
公共施設でのトイレ使用には特に気を配りましょう。
前に誰が使ったかわからないので、非常に危険です。
「トイレットペーパーの三角折りに注意!」
という記事を読んだことがあります。
トイレットペーパーを三角折りするためには
用をたした後にペーパーに触ります。
しかも、この時にはまだ手を洗っていないでしょう。
その人がノロウイルスに感染していた場合は、
トイレットペーパーにウイルスが
ついている可能性が大きいです。
ホテルのトイレでも清掃員が三角折りにして
おいてくれていますが、この人がノロウイルスに
感染していない保証はありません。
どんな場合でも、用足し後に手などなめず
(そんな人はいないと思いますが)、
何処も触らず、一直線に洗面台で
せっけんで手を2回洗うことで、
感染リスクを大幅に減らすことができます。
(ゼロにはできませんが)。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
このように、ノロウイルスから家族を
守るためには様々な注意が必要です。
手洗いの徹底もその一つではありますが、
すべてではありません。
ノロウイルスを家庭に持ち込まないように、
日常の生活で常に注意を払って、
身の回りの清潔に努めましょう。