近所付き合いは楽しいものですが、トラブルの原因にもなります。
顔を合わせたり、すれ違ったりする際に挨拶もしないのは失礼ですが、逆に深い付き合いをするのも精神的な負担になってしまう場合もあります。
「遠くの親戚よりも近くの他人」ということわざがあります。
親戚でも遠く離れて暮らしていれば往来も少なくなり、万が一急なトラブルに見舞われた場合にも頼りにはならない。
むしろ赤の他人でも近くにいる隣人のほうが、頼りになるという意味ですが、確かにその通りです。
近所の人との付き合いは必要なこともありますが、逆にトラブルが発生した時の対処方法も知っておくと気軽に近所付き合いもできるようになるでしょう。
近所づきあいでトラブル発生!どう対処すればいい?
近所づきあいのトラブルについて事例をあげてみていきましょう。
その1
近所の家のピアノがうるさい!
これは、昔からよくある例です。
集合住宅ならば管理組合の規則によってピアノの演奏は時刻を限って許可されていることもありますが、許可されているからといってもうるさいと感じることには変わりありません。
直接ピアノを弾いている家にうるさいと伝えにいったところ、許可されている時間だからいいんじゃないの?と喧嘩になってしまったというものです。
解決策としては、ピアノを消音モードで弾いて音が隣室に響かないように対策してもらうことです。
喧嘩になる前に、第三者を通して意見を伝えるのがポイントです。
その2
向かいの家が車を路上駐車しており、自宅の車庫の車の出し入れがしづらくなった。
自宅の向かい側の家が2台目の車を買ったのだが、駐車場が遠いため路上駐車しているので、その車が邪魔になり自宅の車庫へ車の出し入れがしづらくなったというケースです。
車の駐車場を2台分自宅に確保できない家はたくさんあります。
この場合直接話をしても解決にはなりません。
喧嘩になる可能性が大です。
住宅地内には、通常、駐車禁止の標識はありません。
しかし駐車場の3m以内は駐車禁止です。
他人の家の駐車場の前も駐車禁止です。
よって日本の一般的な広さの住宅街ではほとんどが駐車禁止になります。
こういった知識があれば意外とスムースな解決策は見いだせるものです。
近所づきあい、いっそのことしないのも一つの手。
近所づきあいは、義務ではありません。
人が住んでいれば自然に発生するものだと考えましょう。
つまり、状況によっては近所づきあいが発生しないこともあり得るのです。
昼間の間は仕事で家族が全員外出していたり、休みの日にはどこかに遊びに行ったりしていれば、必然的に家にいる時間は少なくなります。
そうなると、近所の人と顔を合わせる機会もなかなかないものです。
顔を合わせる機会もないのですから、付き合いは発生しないのが自然です。
無理に近所付き合いをする必要はありません。
ストレスの原因にもなります。
近所付き合いは、ちょっとしたきっかけから偶然始まったりするものです。
まとめ
近所づきあいは極力自然に行うのが理想です。
近所づきあいがよいと何かとメリットも多いものです。
長く住んでいると、自然災害などのトラブルに見舞われることもあるかもしれません。そんなときには、近所の人が力になってくれることもあります。
また、普段から近所づきあいがなくても、予期せぬきっかけから近所づきあいが始まることもあるのです。
あえて近所づきあいをしなければならないとか、近所づきあいは絶対しない、などと決めずに、自然体での周囲の人々とのコミュニケーションを日頃から心がけていることが大切なのです。