社会人になり、長く住んだ家を出ていよいよ1人暮らし…
自分のささやかな生活を持てる事は、独特の楽しさ、喜びがあるものですね。
そこでもう一段階、生活をグレードアップして、
より楽しい1人暮らしを実現してみませんか??
今回ご紹介するのは、自分でできるラベンダーの育て方!
鮮やかでありながら落ち着いた印象も受ける色合いのラベンダー。
実はその花の出す芳香には鎮静作用があり、
仕事で疲れた心と体を癒してくれるのです。
そんなアロマテラピー効果も持つ万能植物・ラベンダー、
一体どの様な点に気をつけて育てると良いのでしょうか?
「鉢植えでかんたんにラベンダーを育てる方法。誰でもできるラベンダーの育て方とは?」
ラベンダーが好む環境は日差しがあり乾燥した場所。
しかし日本の夏は高温多湿で、この中で開花を迎えることは、
ラベンダーにとってかなりストレスフルな状況になると言えるでしょう。
とにかく「多湿を避ける」事が重要だと覚えておきましょう。
植える時期
・春植え(3~5月)
または
・秋植え(9~10月)
気温は15~25℃が適温です。
用意するもの
・鉢(素焼き、プラスチックどちらでも可)5~6号
・土(園芸用培養土またはハーブ・ラベンダー専用土)
・鉢底石、ネット
・ラベンダーの苗
あると良いもの
・スコップ、手袋、じょうろ
・川砂、バーミキュライト
・緩効性肥料または液体肥料
土は一般の園芸培養土でも構いませんが、
初心者の方はハーブ・ラベンダー用の土というのがありますので、
そちらを使うと安心です。
また乾燥状態をつくるため、湿度が心配な方は、
川砂やバーミキュライトを用いると安心です。
鉢は株の大きさにもよりますが、
5号や6号のものに一株がオススメ。
鉢が大きすぎると湿度が溜まって蒸れ、
根腐りの原因となってしまいます。
①鉢の底にネットを置き、鉢底石を2cmほどの厚さに敷く
②土を入れる。
この時肥料を入れると栄養に心配が無くなりますが、入れ過ぎは厳禁。
ラベンダーはそこまで養分を必要としない植物なので、
使用する培養土にもよりますが、
肥料はパッケージに書いてある目安量より少なめに入れましょう。
頻度は、緩効性肥料なら春に一回、
液体肥料の場合は春秋一回ずつくらいでOKです。
③真ん中に穴を掘り、苗を植える。
複数植える場合は、間を20cmほど離してください。
④鉢にまんべんなく水やり。
鉢底から少し水が出るくらいまで
☆鉢を置く場所は、日当たりと風通しの良い場所
これで鉢植えは完了です!
日ごろの水やり
・2日に1回ほど。葉に水がかからないよう。
・夏は乾燥が早いので、朝夕に1回ずつを目安に。
(日中にやってしまうと水の温度が上がります)
何度も申し上げますが、多湿を避けるため、水の与え過ぎは厳禁。
⚠土の表面が乾いていても中は湿っている場合があるので
、指を入れてしっかり確認しましょう。
植え替えについて
苗を植えてから一年の周期を終えた頃は、
葉の元気がなくなり下葉が枯れる、花が咲かない、
鉢底の穴から根が出る等不調が出る事があり、
鉢の中を一度整理する必要があります。
根腐れ、根詰まりが起きているかもしれせん。
鉢・土(肥料)のリニューアルと兼ねてチェックを行いましょう。
・成長した分、鉢を少し大きいものにする。(大きすぎはNG)
・土(肥料)を変える
・黒くなっている根は根腐れの印。整理しましょう。
①丁寧に根鉢を抜き、ほぐして根についた土を3分の1ほど軽く落とします。
②根、鉢の中に害虫がいないかチェック
③新しい鉢に土(肥料)を詰め、中央に穴を開け根鉢を入れます。
④まんべんなく水やり
「種からラベンダーを育てるには。ラベンダーの育て方について」
種からラベンダーを育てたい!というチャレンジャーの方のために、
種から育てる方法も載せておきましょう。
種を植える時期
3~4月
暖かくなる前に植えましょう。
用意するもの
・ラベンダーの種
・種まき床
市販のセルトレーでも良いですし、
底に穴の空いた浅いプラスチック容器でも代用可能です。
・種まき用の土、バーミキュライト、ピートモス等(あまり養分の含まれていない土)
⚠︎肥料は与えない
・じょうろ
・発芽促進剤(できれば)
・霧吹き(できれば)
①種を寝かせる
意外と忘れられやすい大切なステップです。
・冷蔵庫に2週間入れる
種に冬を疑似体験させます。
・水に3日間つける
発芽促進剤を使う場合はこのタイミング。
3日つけても浮いている種は発芽しないので捨てましょう。
②容器の6割くらいまで土をつめ、水をまんべんなくかける
種をまいてから水をたくさんやると、
種が流れていってしまう可能性があるのです。
③種をまき、種が隠れるくらいまで土をかぶせ、
霧吹きなどで優しく土を濡らす
セルトレーを使用している場合、
1つの部屋に2~3粒植えるのが目安です
④土が乾かないよう、毎日こまめに水をやる
・水を勢いよくかけない(種が流れてしまう)
・水のやり過ぎはカビ(種の天敵)が生えてしまいます。
くれぐれも「少しずつこまめに」を心がけましょう。
上手くいけば、2週間ほどで発芽します。
~芽が出たら~
・水やりは変わらず続ける。乾燥しすぎると良くないので、
土を指で押さえると少し水が出てくるくらいの湿り気を常に保つ。
・ひょろひょろで不健康な芽や、倒れかかっている芽は抜く
・直射日光・強い風を避け、半日陰の場所に置く
~本葉が4、5枚出たら~
ポットや鉢に移しかえます。
用意するもの
・園芸ポット または 小さな鉢
・培養土(追肥は要りません)
①ポット(鉢)に8割ほど培養土を詰め、苗の数だけ、
指で3~4cmほどの深さの穴を開ける
②ピンセットなどで優しく苗を差し込み、周りの余ったスペースは土をかけて埋める
③水をたっぷりまんべんなく与える
この後2週間ほどまで管理方法は変わりません。
~芽がしっかりしてきたら~
ポット(鉢)に移し変えて2~3週間経つと、芽がしっかりしてきます。
水やりの回数を1日、もしくは2日に1回ほどに減らしましょう。
1度土が乾燥してから次の水をやるイメージです。
~開花は2、3年後~
ただし最初の1年目は注意点があります。1年目の苗はまだ弱いため、
・まだ半日陰に置いておく
・出てきたツボミは捨てる
以上の点に注意しましょう。早く花を見たいのは分かりますが
ガマンして摘み取り、2、3年目に咲いてくる花を根気よく待ちましょう。
無事2年目にさしかかれば、もう市販の苗と同じ扱いで大丈夫です。
1株あたり5~6号の鉢か、あまり深くないプランターに植えかえ、
風通しの良いひなたに置いてあげましょう。
以上、ラベンダーの育て方についてご紹介しました。
色々書いてはいますが、ラベンダーは性質さえ分かっておけば実際は、
とても育てやすい植物です!朝出る前と帰った時の2回、軽く面倒を見るだけです。
香りも良く素敵なラベンダーと一緒に、豊かな生活を送りましょう!