辞めるタイミングに迷う
決心ができたらあとは辞めるタイミングですよね。
でもこれがなかなか難しいのです。
年度途中で辞めて辞めれないことはないですが、各種方面に多大な影響を及ぼすことは目に見えています。
それに仕事に対する責任を放棄することになるので、年度途中は無理ですよね。
そして「教員になったからには卒業生を出す」ということが最初の目標でしたので、目標達成していないのに辞めてしまうのは絶対後悔するので、「卒業生を出してから」と決めました。
「仕事と僕とどっちが大事なの?」とは言われましたが…。
その時私は1年生の担任でした。
順当に行けば2年、3年と担任を持てるのですが、そうはいかない時もあるんですよね。
辞める決断をした時、私は2回連続で1年生の担任だったのです。
最初の1年生の年に、他県で「担任が自分の子供の入学式に行ってて入学式に不在」という事が問題視されていて、私の職場でも話題になっていました。
その後はあまり気にとめていなかったのです。
まさかその余波が私に降りかかるとは…。
今だから言えますが、「自分の子供が1年生になる教員は1年生の担任から外すように」というお達しがあったそうです。
その結果
「内部人事のどうにもならない都合でもう1回1年生やって!お願い!」
と教頭先生にお願いされて、2回連続で1年生の担任に。
彼のところに行って一緒に生活するには、長期ビザの取得は必要不可欠です。
色々調べた結果、各種あるビザの中で比較的簡単に取得できるビザはワーキングホリデービザでした。
29歳で2年、30歳で3年生の担任したら、卒業生を出すことが出来るし、ビザの年齢上限ギリギリ間に合う!と。
「ワーキングホリデーのビザ取って彼のところへ行く!」と決めました。
その年、管理職面談で開口一番
「ご迷惑おかけしてすいません!私、彼との生活をするために、卒業生出したら教員辞めます!お願いします!」
と言いました。
管理職の先生方は呆然としますよね。
「え!もったいない!」
「彼は日本に来ないの?!」
「先生がいなくなるのはこの県の大きな損失だ!」
と引き止めてくれましたが
「私の決心は変わりません。だからこのまま2年、3年と学年上げてください。仕事にはもちろん全力で取り組みます。お願いします。」
と言い切りました。
なぜ辞める年に言わなかったのかというと、人事異動があったら異動先に迷惑がかかると思ったからです。
初任者は採用3年経ったら「積極的な」異動の対象になるのです。
だからちょっと早めに手を打たないと、異動後すぐ退職という事になりかねないんですよね。
その後は順当に2年、3年と上がり、卒業式には涙と笑顔で生徒とお別れをし、自分の退職の手続きもサクッと済ませ、予定通り公務員を退職することができました。
コメント
はじめまして。
私は今年の3月31日末で、10年務めた公務員を辞めました。
辞めたいという思う気持ち、理由は、公務員、会社員でも大差はないと私も思います。
ただ、世間一般に周知されている公務員は首にならない、安定しているという身分保障を
自ら放棄してまで辞めるなんてもったいない、そう考える人が多いのが現実です。
私もそのことによって、辞める覚悟をしても、実際に行動に移すまでに随分時間がかかりました。
仕事の大変さは、実際にやった者にしかわかりません。同じ仕事をしても、辛いと感じる人もいれば、楽しいと思う人もいる。
自分の気持ちに素直に、辛いものは、辛い。それを自分が認めて、自分を責めるのではなく、頑張っている自分を労ってあげてください。
決して、辞めることを勧めているのではありません。
外の雑音は気にしないで、自分に正直に生きましょう。
そうすれば、少しは気持ちが楽になるかもしれません(^^)。