皆さん、アニサキスという寄生虫 をご存知でしょうか?
最近、有名人がその話題に触れたことで
聞いたことがある方もいらっしゃると思います。
魚介に寄生していて、目視はできる大きさでも、
あまりに小さいため調理人でも見逃しかねない寄生虫です。
人間が、その寄生した魚を食べることで身体に取り込んでしまい、
動けなくなるほどの腹痛や嘔吐などの症状を発症します。
ヨーロッパなどでは発症例が少ないらしく、
魚を好んで、特に生食をする日本人ならではの症状とも言えます。
とくにイカはアニキサスが多いらしい。アニキサスが多い魚とは?
お刺身の中で良い味出しているのがイカですよね。
私もイカそうめんが大好きでよく食べています。
しかし、衝撃の事実が!
どうやらイカはアニサキスが多いらしいのです。
他に、イワシ・カツオ・サケ・サンマ・アジ・ヒラメ・キンメダイ・アコウダイ・
サワラ・シマアジ・ホッケ・マダイ・イクラにも多く寄生しています。
逆に、マダイ・イサキ・キンメダイ・マグロ・養殖魚全般にはほとんどいません。
養殖魚は寄生する元が無いため、
寄生した餌を取り入れていない以上は比較的安全なようですね。
アニキサスは冷凍すれば大丈夫?予防のためには冷凍品を食べておくのが正解?
アニサキスは目視できるとは言え、プロの調理人でも見逃す可能性がある寄生虫。
素人には的確に安全な調理をすることは非常に難しいのです。
しかも、寄生した魚が死ぬと内臓の温度が高くなり、
高温が苦手なアニサキスは筋肉である身の方へ移動します。
そうなると余計に確認しようがありません。
そのため、これらアニサキスが寄生した場合の対処には冷凍調理がとても有効です。
ちなみに厚生労働省で推奨している方法は、-20℃で24時間以上の冷凍です。
ただ、一から家庭用の冷凍庫での冷凍では
温度の条件面が厳しいようですので、注意してください。
また、一般的な酢や塩では死滅しませんので、その点も気を付けましょう。
同じく厚生労働省の推奨で、加熱の場合は60℃で1分キープ、
もしくは70℃以上でも死滅のようです。
70℃ですぐ死滅なので、加熱調理が家庭では一番安全な方法でしょう。
まとめ
有名人が触れたことで、しばらく注意しようという動きもありますが、
勘違いしてはいけないのが、最近になって流行りだした寄生虫ではなく、
以前から気を付けなければならない寄生虫ということです。
ほとぼりが冷めるまで、と言わず、魚を食べる際は注意しておきましょう。
お寿司など美味しくいただくためにも知らない方が良かったかもしれませんが、
万が一の時に適切な対処をするために、知識として頭に入れておきましょう!
自分で釣った生魚を食べる場合は最新の注意を払ってくださいね。