子供を持つ親にとってアレルギーは
最も心配なことのひとつです。
花粉、ダニ、ハウスダストや食物など
アレルギーの原因はさまざまですが、
小さな赤ちゃんが苦しむ姿を見るのは
とてもつらいものです。
アレルギー検査はいつからできるのか?
アレルギーを持たないようにするには
どうしたら良いか?
赤ちゃんをもつおかあさん、おとうさんの
参考になれば幸いです。
赤ちゃんのアレルギー検査はいつからできるの?
赤ちゃんのアレルギー検査には
いくつか種類があります。
血液検査、皮膚検査、食物除去検査、
食物負荷試験などです。
これらの検査には「いつからできる」
という明確な決まりはありません。
しかし、乳幼児であれば、
まずは血液検査です。
血液検査は採血ができれば可能なので、
極端な話一カ月の赤ちゃんでもできます。
しかし、おかあさん、おとうさんが
赤ちゃんの異変に気が付き、
アレルギーかも?と思うのは
生後数か月たってからだと思います。
赤ちゃんの様子を見て、アレルギーかも?
と思ったら自分で判断して、
民間療法など試さず、医師の診断を
受けさせてください。
それも、乳幼児専門の
アレルギー専門医が良いでしょう。
乳幼児専門の医者なら採血は上手に
してくれますが、それでも
赤ちゃんには負担です。
根拠もなく「心配だから」という理由だけで
検査をお願いするのはやめてください。
血液検査で陽性の結果が強く出た場合は、
皮膚検査、食物検査に進みます。
しかし、大体は
「少し様子を見ましょう」と言って
半年後くらいにもう一度
血液検査をするのが普通です。
乳幼児の時には血液検査で
陽性が出やすく、成長するに従って
なくなる事も多いからです。
特に食物除去、負荷などの検査は
固形物が食べられることが前提ですので、
かなり大きくなってから試みます。
赤ちゃんのアレルギーが心配… 離乳食の進め方を教えて!
アレルギーと離乳食の関係については
インターネット上でいろいろ
言われていますね。
赤ちゃんをアレルギーに
させないために卵や小麦粉は
離乳食の開始時に与えないとか、
2、3歳まで母乳で育てたほうが
アレルギーにならない、とかです。
日本小児アレルギー学会の報告では、
「アレルギーの発症と離乳食の開始時期は
関係がない」と言われています。
さらに「特定の食物を除去しても
アレルギーになる可能性は変わらない」とも。
それでは、どのように離乳食を
進めたら良いのでしょうか?
まず、大切なことは、重篤な症状、
アナフィラキシーショックを伴う
そばやピーナッツは絶対に離乳食に
入れないこと、もっと言えば
1歳過ぎても与えないこと。
そばやピーナッツの味を
知らなくても問題ないですから、
3歳くらいまで待ちましょう。
母乳をあげるおかあさんも念のため
食べるのをやめましょう。
まずはお米を一分粥から初めて、
徐々に量を増やしていきます。
これはアレルギーに関係なく、
基本的な離乳食の進め方です。
しいてアレルギーに関連したことを
言うならば、赤ちゃんの腸は
まだ完全に強くなっていないので、
アレルギーの原因物質を体の中に
吸収してしまう可能性があります。
このようなリスクを避けるため、
急に消化の悪いものをあげるのはやめましょう。
一分粥を三分にしただけでも
赤ちゃんの腸にとっては負担なのです。
あせらずゆっくりと離乳しましょう。
また、離乳食と直接関係ありませんが、
赤ちゃんを触る前に手をよく洗いましょう。
せっけんが残るのもいけないので、
すすぎもしっかりと。
赤ちゃん、特にアレルギー体質の
赤ちゃんは皮膚が弱いので、
アレルギーの原因物質を皮膚から
体の中に入れてしまう可能性があります。
また、おかあさんの手から赤ちゃんの体に
ついた物質をなめてしまうかもしれません。
考えられる可能性をすべて除去するため、
赤ちゃんがある程度大きくなるまでは、
ピーナッツ、そばなどは家の中に
置いておかないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
乳幼児のアレルギーは成長に従って
なくなる事が多いとは言いますが、
それでもおかあさん、おとうさんによっては
心配でしょう。
「アレルギーは体質で、気を付けていても
なるときにはなる」とも言いますが、
後で後悔しないために、
またあかちゃんの将来のために、
できる注意は払っておくことを
お勧めします。