昔の人は「なくて七癖」とはよく言ったもので、
誰しもついついやってしまう癖がありますよね。
そのなかでも、鼻を触ってしまう癖は要注意です。
鼻を触りすぎると、どのような弊害があるのでしょうか。
「鼻を触りすぎると団子鼻になる」
「鼻を触る癖で鼻が大きくなる」
などと聞いたことが一度や二度はあるでしょう。
そもそも、なぜ鼻を触ってしまうのでしょうか?
鼻を触るという行動には、心理的なものが影響しているようです。
代表的なものを挙げてみました。
恥ずかしい
人前で恥ずかしい感情をもったとき、人は顔を隠そうとします。
あからさまに両手で隠すことができない場合、
顔の中心である鼻を隠そうとする行動になるようです。
鼻を触ることで、落ち着かせようとしているとも言えますね。
好きな人の前
これも恥ずかしい感情を隠すための行動と言えます。
好意を悟られたくなかったり、緊張したりしたときに、
鼻を触ってしまうのですね。
隠しごと
噓をつくとき、嘘であることがばれないか
動揺したり、焦ったりして、その感情を
見せないようにする心理が働きます。
悩みごと
鼻には神経が多く通っており、
心理的な影響が出やすい場所でもあります。
心の乱れがあることで、鼻がムズムズしてしまい、
触ってしまうのです。
単なる癖
単なる癖である場合もあります。
鼻を触ることで緊張をほぐし、
リラックスしようとしているのです。
判断力が弱い、優柔不断などの良くない印象を
持たれてしまうので、単なる癖の場合は
直したほうがいいかもしれません。
まじか、鼻を触ると大きくなるらしい。
「鼻を触ると大きくなる」というのは、
都市伝説ではありません。
科学的な根拠をもとに、見ていきましょう。
鼻の軟骨が変形・成長する
鼻を形作っている軟骨は、強い刺激によって
発達したり、変形したりします。
うつぶせで寝る癖のある人は鼻ぺちゃになりやすいなど、
骨折ほどの強い力でなくとも、変形することがあるようです。
鼻を強く触ることで、その力が軟骨に影響し、
大きく発達したり変形したりする可能性が考えられます。
皮膚が厚くなる
皮膚は毎日強い刺激を受けると、その力に耐えられるよう、
分厚く、硬くなっていきます。
テレビで農家のおじいさんの手を見たことはありませんか?
毎日毎日農作業を続けてきた手のひらは、
厚く大きくなっています。
同じように、鼻に刺激を与え続けると、厚みを増してしまうというわけです。
目立ちやすい
鼻は顔の中央にあり、小さい部位であるため、
少しの変化も大きく感じるという面もあります。
鼻を触ると痛い?もしかしたらそれは病気かも
鼻を触ることで、思わぬ弊害が出ることもあります。
そもそも手には雑菌が多く存在し、その手で鼻を触ることは
雑菌をぬりつけているようなものなのです。
そうすると、どのようなことが起こるのでしょうか。
面疔(めんちょう)
ニキビと似ていますが、面疔は強い痛みが伴います。
手で鼻を触ることで、毛穴の奥に
黄色ブドウ球菌が入り込み、炎症を起こすものです。
触ると悪化するので、そっと放置するか、
痛みがひどい場合は病院で診てもらうのが良いでしょう。
鼻の入り口の痛み
鼻毛の根元に細菌が入り込み、炎症を起こすことがあります。
触ると刺激になり悪化しますので、放置しておくのが賢明です。
腫れや赤みが強い場合は病院で診察してもらいましょう。
腫瘍や嚢胞(のうほう)ができる場合もあるので、注意が必要です。
おわりに
いかがでしたでしょうか?
鼻を触ることは、心理的に落ち着かせる行動であると同時に、
思わぬ弊害を招きかねない行動でもあるのです。
鼻を触ると落ち着くというメリットはあるかもしれませんが、
雑菌だらけの手で触っているということを自覚する必要も
あるかもしれませんね。