お子様がスポーツをやっていて不運にも骨折してしまった。
一日でも早く治して練習を再開させてやりたい、
チームに復帰させたい、
そんなお母さまもいらっしゃると思います。
あせる気持ちはわかりますが、
骨折の治療には時間がかかります。
剥離骨折のような比較的軽いものでも1カ月。
手術を要するような骨折だと
動けるようになるまで3カ月から半年と言われています。
あせって完治しないうちに練習を再開すると
悪化してしまう可能性もあります。
それこそ選手生命の危機です。
少しでも早く治す方法はないのでしょうか?
ここでは、骨折を少しでも早く治す方法についてご紹介します。
骨折を早く治す秘密は食事にあり?
骨折を早く治す食事ってあるのでしょうか?
残念ながら「これを食べれば早く治る」
と確約できるようなものはありません。
しかし、骨の生成に良い食べ物はあります。
真っ先に頭に浮かぶのはカルシウムですね。
そうです、カルシウムを多く含む食品を摂るは大事です。
しかし、
カルシウムはそのままでは体の中に吸収しにくいのです。
そこで、
カルシウムを吸収しやすくする食べ物を一緒に摂りましょう。
具体的にはビタミンD、ビタミンK、マグネシウムです。
カルシウムは乳製品、小魚丸ごと、小松菜、モロヘイヤ
などに多く含まれます。
ビタミンDを多く含むのはきのこや魚。
ビタミンKは納豆、大葉、パセリに多く含まれます。
マグネシウムを摂るには
胡麻やナッツ類、海藻や貝類を食べましょう。
カルシウムと同じくらい骨の生成に大切なのが、
コラーゲンです。
骨はカルシウムのほかに
骨タンパク質というものでできています。
これが骨のしなやかさを作るわけです。
骨タンパクはI型コラーゲンと言われるものです。
このコラーゲンを吸収するためには
ビタミンCが必要ですので、
ビタミンCも一緒に摂りましょう。
コラーゲンを摂るのに良い食品は鳥軟骨、牛スジなど。
ビタミンCを多く含む食品は良く知られていますが、
イチゴ、オレンジ、パプリカ、レモン、キウイなどです。
パプリカにはレモンの10倍のビタミンCが含まれている
と言われています。
これらの食材を上手に使って、
骨折の治療に良い食事を作りましょう。
骨折を早く治すのに超音波が効果的ってどういうこと?
骨折部位に超音波を当てると治りが早いということは
学術的にも証明されています。
実際に治療に用いている病院も多いです。
野球の松井秀喜選手やサッカーのベッカム選手が
この方法を使ったことは有名です。
方法はいたって簡単で、専用の治療器を使って超音波を
一日20分毎日あてるだけ。
超音波を当てることによる痛みや熱などの不快感は
全くないそうです。
専用の治療器はいくつか種類があるようですが、
「アクセラス」と「オステオトロンV」が有名のようです。
どちらもポータブルでアクセラスが450g程度、
オステオトロンが250g程度です。
ただ、この方法、
まだ、科学的なメカニズムはわかっていなようです。
また、この治療は医師の判断が必要で、
治療器も病院から貸し出しされます。
さらに、通常の骨折では保険が適用されません。
3カ月以上治らない場合、複雑骨折、
手術を必要とする骨折の場合に保険が使えます。
費用は3割負担で3万円から5万円、
病院によっては7万円くらいになるようです。
ですので、保険が使えない場合は、
10万円から23万円くらいになります。
医療機器としての扱いになるので、
これ以外の費用は発生しません。
例えば、治療するときに患部に塗るジェルなどは
無償で提供されます。
かなりの出費ですが、
どうしても早く治したい方には有効な手段です。
また、すでに紹介した通り、
有名スポーツ選手によって効果が実証されています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
骨折を早く治すのに効果のある食事と超音波治療について
ご紹介しました。
骨折の治療には規則正しい生活習慣も大切です。
骨の生成に良い食事だけではなく、
お子様の生活習慣全般に気を配って、
一日も早く復帰できるようバックアップしてあげてください。
究極の手段としてはお金がかかりますが、
超音波治療もあります。
参考にしてみてください。